ドームハウス(ジャパンドームハウス)とインスタントハウスの違いとは?

近年、ユニークな外観と高い機能性で注目を集めているドームハウスとインスタントハウス。どちらも丸みを帯びたフォルムが特徴的ですが、実は全く異なる住まいです。そこで今回は、見た目だけじゃない、2つの住まいの本質的な違いを徹底比較します。



建物の用途


ドームハウス

居住用として設計されており、コンロやトイレなどの設備が充実しているため、快適な生活を送ることができます。

発泡ウレタンパネルを組み立てることで、高い断熱性と気密性を実現し、一年を通して快適な室内環境を保ちます。

耐久性にも優れており、長期的な住まいとして十分な性能を備えています。


インスタントハウス


仮設住宅として想定されており、短期間の滞在を目的としています。基礎工事を行わずに設置できるため、災害時の避難所や仮住まい、イベントスペースなど、様々な用途に柔軟に対応できます。

構造自体はシンプルですが、コンロやキッチンなどの設置は想定されていません。


つまりドームハウスは「住む」ことを目的としており、インスタントハウスは「過ごす」ことを目的とした仮設的空間と言われております。



建設方法


ドームハウス

発泡ウレタンパネルを工場で予め製作し、現場で組み立てる方式が一般的です。

パネル同士を継ぎ目なく接合することで、高い気密性と断熱性を確保します。

比較的工期が長く、費用も高くなりますが、その分、完成度の高い住宅を建てることができます。


インスタントハウス


現場で膜状の生地を膨らませた後、発泡ウレタンを吹き付けて構造体を作ります。

部品点数が少なく、比較的短期間でしかも低コストで施工できます。ただし、構造の複雑さや気密性などにおいて、ドームハウスに比べて劣る場合があります。


このようにドームハウスは確実性を重視した丁寧な施工に対して、インスタントハウスはスピードと経済性を重視した簡易的な施工と言えるでしょう


建物の大きさ


ドームハウス

7000型: 直径7m、高さ3m、床面積36㎡

7700型: 直径7.7m、高さ4m、床面積44㎡

広さだけでなく、天井高も十分確保されているため、開放感あふれる空間を実現できます。リビング、ダイニング、キッチン、寝室など、様々な部屋を快適にレイアウトすることができます。

さらに、オプションでロフトやバルコニーを設置することも可能です。空間を有効活用して、自分だけのオリジナル空間を創り上げることもできます。



インスタントハウス

一方、インスタントハウスは仮設住宅として想定されているため、広さは限られています。S、M、Lの3つのサイズがあり、それぞれ以下の広さです。

Sサイズ: 4.5㎡、直径240㎝×高さ300cm

Mサイズ: 15㎡、直径430㎝×高さ400cm

Lサイズ: 20㎡、直径500㎝×高さ430㎝

Sサイズは一人暮らしや簡易的な作業スペースなどに、Mサイズは少人数の宿泊やイベントスペースなどに、Lサイズは家族での滞在などに適しています。

用途に合わせて、必要な広さのサイズを選ぶことができます。


積雪耐久性


ドームハウス

ドームハウスは、1mまでの積雪に耐えることができる高い積雪耐久性を備えています。その理由は以下の通りです。


強固な構造

ドーム型は、風や雪などの荷重を全体で受け止めることができる強固な構造をしています。


滑りやすい表面

ドーム型の表面は滑りやすいため、雪が積もっても自然と滑り落ちやすくなっています。

雪が重なって建物に負荷がかかるのを防ぎます。より安全性を高めたい場合は、オプションで雪止めを設置することも可能です。

このように、ドームハウスは構造的な強さ、滑りやすい表面、オプションによる補強など、三重の対策によって、雪が多い地域でも安心して暮らせる住まいを実現しています。


インスタントハウス

一方、インスタントハウスは60cmまでの積雪に耐えることができます。


軽量な構造

インスタントハウスは軽量な構造で作られているため、雪の重さに耐える能力はドームハウスに比べて劣ります。長期間の積雪や大雪には注意が必要です。インスタントハウスは形状によっては、雪が積もりやすくなる場合があります。


デザインと自由度


ドームハウス

ドームハウスは、曲線形状が生み出す開放的な空間が最大の魅力。家具の配置や間取りの自由度が高く、自分好みの空間を自由に設計できます。また、天窓や丸窓など、採光にこだわった設計も多く、自然光を取り込みやすい明るい住まいを実現します



インスタントハウス

インスタントハウスは、シンプルなテント型のデザインが特徴。無駄のない空間設計で、限られたスペースを有効活用できます。ただし、間取りの自由度は低く、家具の配置などに制限が生じる場合があります。



コストと工期


ドームハウス

高価な材料と高度な技術を用いるため、初期費用が高くなります。しかし、高い耐震性や断熱性による光熱費削減効果や、長く快適に住み続けられることを考えると、長い目で見れば決して高い投資とは言えません。


インスタントハウス

構造が簡易なため、初期費用を抑えることができます。短期間で施工できるため、急な住まいが必要になった場合にも対応できます。しかし、ランニングコストや耐久性を考慮すると、長期的な視点では経済的とは言えない可能性もあります。


ドームハウスのご依頼は未来屋マナへ

未来屋マナでは内装工事・ドームハウス・カラーセラピーを行っている会社です。お客様のニーズや要望を汲み取り、お客様に快適な生活空間を提供するための工事をたくさん手掛けて来ました。カラーコンサルタントも在籍しているためお気軽にご相談下さい。